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高齢化と認知症について 第2章:精神と身体の関係について

次の問題を考えてみましょう。精神と身体の関係です。

身体の能力が低下すると精神はどうなるのでしょうか。

例えば身体が老化すると、一緒に精神も老化するのでしょうか。

確かなことは、身体の能力の低下と精神(心の)能力の低下はパラレルではないことです。

むしろ不思議なことに、精神、心はあまり老化しないのです。

 

年をとっても元気な老人の方はたくさんいらっしゃいます。ただ運動能力の低下や物忘れはあります。

彼らに聞いてみると、ほとんどの方が、気持ちや精神年齢は30代ごろから変わりないと答えます。

これは何を意味するのでしょうか。「身体は老化するけれども精神は老化しない」と考えたほうがいいでしょう。

実際、身体は80代でも、精神は30代か40代のままと認識している人がほとんどです。

 

認知症の方の場合は、確かにはっきりしません。脳の病的な機能の低下で、心や人格が失われたように見えます。しかし後でも述べますが、認知症で脳の機能が退化しても、赤ちゃんの持つ自然な感情、感受性のような精神機能は残り、認知症の症状が進行すると、最後は穏やかな赤ちゃんのように素直に、無邪気になっていくようです。

 

精神は身体と違い老化しにくいといえます。衰えていかないのです。

そして時にこの精神と肉体の老化のアンバランスの問題が、老人の生きる苦痛、苦悩を生みます。

この問題の特徴が認知症にも現れます。

第3章に続きます。

 

ひろせ こころのクリニック

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